AI秘書と6時間でメルマガアプリを完全自作した実体験

プログラミング不要!AIとメルマガアプリを自作した話
正直に言うと、最初から自作しようと思っていたわけじゃないんです。
メルマガの配信ツールは世の中にたくさんあります。でも使っていくうちに「ここがもうちょっとこうだったら…」とか「この機能はいらないから安くしてほしい」という場面が出てくるんですよね。
たとえば、住宅会社の経営者に向けてメルマガを送るとき、読者の登録情報として「会社名」「役職」「都道府県」「業種」を管理したい。でも既存ツールだとカスタム項目の追加が有料プランだったり、UI(見た目)が使いにくかったり。
そんなタイミングで「クラウドコード(Claude Code)」というAIツールの存在を知り、「これ、自分でアプリ作れるんじゃない?」と思ったのが始まりです。
クラウドコードを一言で言うと、AIが一緒にプログラムを書いてくれるツールです。自分がやりたいことを日本語で話しかけると、AIが実際にコードを書いてファイルを作ってくれる。プログラミングの知識がなくても、「こういう機能が欲しい」「ここを直してほしい」と伝えるだけで、どんどん形になっていく感覚です。
私が使っているのは、Claude Codeという定額料金内で開発するツールです。
私自身、プログラミングは完全に未経験。HTMLも書いたこともありませんでした。それでも実際にアプリが完成しました。
AIアプリ開発のリアルな裏側|コードもエラーもAIにお任せ
まずはAIとの「壁打ち」で要件を言語化する
いざ作るとなって、最初にしたことは何かというと、コードを書くことじゃないんですよ。AIと雑談すること、つまり「壁打ち」でした。
「こういうアプリが欲しいんだけど、どんな機能が必要だと思う?」って聞いたんです。そしたらAIが整理してくれた。出てきたのはこの6つです。
- 読者の登録・管理ができる
- メールの作成・下書き保存ができる
- 配信日時を予約できる
- 開封率・クリック率を計測できる
- 配信解除(オプトアウト)に自動対応できる
- AIが文章の下書きを生成してくれる
こうやって言語化してみると、「市販ツールで月5,000円払ってたのは何だったんだ」と思えるくらい、必要な機能は意外とシンプルでした。
ここで気づいたのが、「何を作りたいか」を言語化できたら、半分できたも同然ということです。プログラミングって、コードを書くことだと思われてるじゃないですか。でも実際には、「何を作るか」を明確に定義することの方がずっと重要で、その部分こそ経営者や組織で仕事している人が一番得意なことなんですよね。
英語のエラーメッセージも理解不要!AIが勝手に修正
要件が決まったら、あとはAIに「作って」と言うだけ……かと思いきや、当然そんな簡単にはいかなかったです(笑)
AIがどんどんコードを書いてくれて、ファイルができていく。「お、動きそうやん」と思って実行してみると、エラーが出る。英語でずらっとエラーメッセージが出るんですよ。正直、何が書いてあるかわからないです。
でもそのとき僕がやったのは、そのエラーをそのままAIにコピペして貼り付ける、それだけです。「こういうエラーが出ました」って。するとAIが「このエラーはこういう意味で、原因はここで、こう直します」と教えてくれて、修正してくれる。このサイクルを何回か繰り返すうちに、動くものができました。
驚いたのは、「自分でエラーの意味を理解しなくていい」ということ。今まで「プログラミングって難しそう」と思っていた理由のひとつが、「エラーが出たときに詰まる」というイメージだったんですが、AIがいれば詰まらない。自分のメールアドレスにテスト送信して、実際にメールが届いたとき、開封するとカウントが上がったとき、あの瞬間の達成感はちょっと忘れられないですね。
使いながら「育てる」自作ツール最大のメリット
アプリができてから、使いながらどんどん改善していったんですが、ここが一番面白かったところです。
たとえば、最初のバージョンには「会社名」「役職」という項目がなかったんですよ。使ってみて、やっぱり欲しいなと思って、「会社名と役職を追加したい」とAIに伝えました。そしたら、その場でデータベースの構造を変えてくれた。「業種も追加して」「47都道府県のドロップダウンにして」と言えば即対応。
市販のツールだと「この機能はございません」か「有料プランをご検討ください」になるところが、自分のツールだと「じゃあ追加しよう」で終わる。これが自作ツールの本質的な価値だと思いました。完成品を買うんじゃなくて、自分のビジネスに合わせて育てていけるものを持つ、ということです。
最終的には、自社ホームページのバナーからAIが作ったメルマガ登録専用ページへ誘導し、登録者データをCSVでダウンロードしてアプリにインポートする仕組みまで完成しました。「作ってほしい」と言えば作ってくれる。それがAIと一緒に開発するということの意味だと実感した瞬間でした。
AI時代に本当に必要なスキルは「設計思考」と「言語化力」
プログラミングスキルより「何を作りたいか」が問われる
正直、最初は「本当にできるのか?」という半信半疑でした。
でも実際にやってみると、プログラミングの知識よりも、「何を作りたいか」を明確にする力の方が重要だと感じました。プログラミングって、ともするとコードの書き方や文法に注目しがちですが、本質的には「課題を定義して、解決策を設計する力」です。その部分こそ、AIが今すぐ補えない領域であり、人間に求められるスキルです。
もちろん、すべてがスムーズにいったわけではありません。エラーが出て動かなくなったり、想定と違う動きをすることもあった。でもそのたびにAIが一緒に考えて解決してくれる。「AIは使う道具」だと思っていたけど、一緒にモノを作るパートナーに近い感覚でした。
経営者やビジネスパーソンこそAI開発に向いている理由
これ、経営者や組織で仕事している人こそ、実は向いていると思うんですよ。
課題を言語化する力、ゴールを定義する力、使いながら改善していく力。全部ビジネスの現場でやってきたことじゃないですか。自分のビジネスの課題を言語化できる経営者であれば、AIと一緒にツールを作ることは十分に現実的です。
同じように「自社に合ったツールが欲しいけど、開発費はかけたくない」と思っている経営者の方には、ぜひ一度試してほしいと思います。
文章生成だけで終わるのはもったいない!AIと一緒に「創る」体験を
AIに文章を作らせるだけじゃもったいない。もしClaudeを使い始めているなら、次は「何かを一緒に作る」という体験をぜひしてみてほしいです。
最初の一歩は、難しいことじゃないです。「こういうものが欲しいんだけど、作れると思う?」って話しかけてみる、それだけでいい。
プログラミングの知識は、いらなかった。エラーの意味を理解する必要も、なかった。必要だったのは、「自分が何を作りたいか」を言葉にできる力と、「やってみよう」という一歩だけでした。言語化できる人こそ、AIを使いこなせる。そう実感した6時間でした。

